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独り言の 部屋

素直な心を忘れない。

私は、自分で言うのはなんだけど、PC運も悪いし車運も悪いし、男運も悪いが・・

人運(男女問わず)はいいと思っている。

出逢った人達の中には、毎週末、一緒に飲む人もいれば、筆まめに手紙をくれる中学の時の同級生、そんな濃くもないが、考え方の影響をくれた人・・年月や、会った回数じゃなくても、気に掛けてくれた人・・

形はそれぞれだけど、それぞれの出逢いに感謝してる。


今でこそ、本当に悪い出逢いがなかったな・・と素直な気持で思えているけど、心の底に忘れられない出会いがあった。いや、出逢ってないな・・ただのすれ違いの人。でも、きっと忘れない。

普段は、思い出したりもしないけど、こうして、嫌な扱いを受けた時に、その頃のアタシを思い出す。


早く、家を出たかった17才のアタシ。

17才のアタシは、なんでもいいから自立できるくらいの お金を稼ぎたかった。

大して知りもしない人に仕事を紹介してもらって、人を疑う事をしらなかった子供なアタシは、紙にかいてある指定場所に向かった。

とある雑居ビルで、入り口が二つあって、なんとなく、2Fに上がっていった。

薄暗い階段をあがり、ドアを開けたら、ひげのおじさんが立っていた。

「面接をお願いしてるんですが・・」17才のアタシは、少しでも大人に見えるよう、落ち着いて声をかけた。でも、たぶん、声は震えてたんじゃないかな?

アレ。。と少し、かしげながら ひげのおじさんは、アタシを中にいれてくれた。
ガラス張りのフロアーに、すべすべした高級感あるソファー。何もかも初めての光景で、大人ぶってる17才のアタシも少し怖くなった。

少し話をしたら、オレンジジュースを出してくれた。

それから、一言、諭すように言ってくれた。

「君は、違うよ。」

何を言ってるのかな?って判らなかったので、アタシも、首を傾げた。

「たぶんね、下の店への紹介だと思うけど、君は違うから、止めなさい」と。

言ってる意味は、その時は、わからなかったけど、すごく親切に「やめた方がいい」と何回も言ってたので、止めたほうがいいんだな・・って素直に聞けた。

なんだか、すごく、緊張しちゃって、そのまま家に帰ったような気がする。

その後、調べてみたら、私の考えてた場所とは、全然違っていたのだ。紹介してくれた人から、なんで、バックレたんだ!と怒鳴られた。意味がわからないのは、私のほうだった。普通のスナックを紹介してもらう予定が・・・・・・

結局、働いた訳ではないんだけど、なんで、その人は、「あの店」を「アタシ」に紹介したんだろう・・と、何回も、何回も考えた。

本当は、悪い人で、怖い人で、私は、知りもしないのに、いい人って思ってただけなんだな・・と。

でも、悪い人も、心底悪い人って、いないし、いい人も、全員が全員にいい人であるわけがないって思った。アタシが、その悪い事をされる、どーでもいい扱いをされる対象になっただけなんだな・・と。

右も左もわからない、17才のアタシは、どんな悪い人からも、どんなにいい人からも、悪い事をされないような人になろう・・と思った。


その後、私を救ってくれたひげのおじさん(店長)が、18歳の私を拾ってくれて、危ない橋を渡りそうなときも、渡ってはいけないと、教えてくれるようになった。店を変わるときも、すごく安心する社長のトコを紹介してくれたり・・。

あの時、あの階段を、上か下で、迷ったときに、上に上がって良かったと心底、思っている。
それで、その時飲んだ、オレンジジュースの味も忘れない。


それで、懲りた訳じゃない。その後も続く・・

同じような失敗を何度も繰り返している。




でも、最後の最後で、いつも救ってくれる人があらわれる。本当に、人運が良い。

出逢えた人達が、本当にいい人達で、嬉しい。


17才のアタシが体感した気持は、古い傷のように、たまに疼く。

悪い事をされるような人間にならないよう、素直な心の持ち主になろうと。


でも、37歳になった私は、また、同じ事を繰り返してしまった。

嫌なことをされる側の人間になってしまった。


あの時、そーゆう事をされない人間になろうと決めたはずなのに、まだ、されるような人間なんだな。と。

でも17才のアタシと違うのは、自分で自分を守れる事だ。


悪意を感じる人とは、付き合わないでいる方法も身につけたような気がする。
by xxjunexxx | 2007-03-22 23:08
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もくもくと、ボヤいてます。

by xxjunexxx
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